T49(152mm)が直射自走と呼ばれるわけ

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直射型自走砲(笑)

こんにちは、ツイちゃんです!
今日はT49が直射自走と呼ばれるわけを考えてみました。
スペックで数値をしっかり見てみると、うーん、これは自走砲……(悪い意味)

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T49が直射自走と呼ばれるわけ

それでは、まずT49の砲性能について見ていきましょう。

T49
精度 0.6
照準時間 3.6
移動時拡散 0.1
車体旋回拡散 0.1
砲塔旋回拡散 0.36

なんかごちゃごちゃ数字が書いてあってわけわからねえぞ!

精度や照準時間は見たことがあるよのう?

精度と照準時間はよく見る数字だからわかるな。
だが、移動時拡散ーとか見たことねえよ!
なんだこれ!

レティクルの広がる強さを示す数字じゃ。
小さければ小さいほどレティクルが広がりにくいと考えておけば問題ないぞ。

なるほどな。
つまり、移動時は車体が前進しているとき。
旋回時は車体が旋回しているときってことか。

T49の、砲の精度に関する情報だけ取り出してみました。

まずは移動時拡散・旋回時拡散の値を見てみましょう。
T49はどちらも0.1ですね。
この値、Tier VIIIのソ連軽戦車・LT-432と全く同じなんです。

LT-432と言えば、走り撃ちがしっかり当てられる評判の良い戦車。
もちろんもともとの精度の違いこそありますが、移動時・旋回時の拡散に関しては、T49とLT-432は同等クラスのスペックなんですね。

一方、砲を旋回させたときは一気に広がります。
砲塔旋回時の拡散ステータスは0.36。
実はこれって、自走砲並みの値なんです。

T49 M44
精度 0.6 0.72
照準時間 3.6 4.9
移動時拡散 0.1 0.29
車体旋回拡散 0.1 0.29
砲塔旋回拡散 0.36 0.35

例えばアメリカのTier VI自走砲・M44。
M44の砲塔旋回時の拡散ステータスは0.35。
砲塔を動かしたとき、T49はM44以上にレティクルが広がってしまうんです。

この仕様、結構困ることがあります。
例えば、相手に一気に近づいて榴弾を撃ち込むとき。
相手の動きに合わせて砲塔を動かすと、レティクルが一気に広がります。
そして弾を外してしまった! ということも頻繁に起こるんですね。

敵戦車のT49が突っ込んでくるときを思い出してみてください。
ほとんどのT49は、ゼロ距離に近いくらいの距離で撃ち込んできていなかったでしょうか?
あの行動は、レティクルの拡散の悪さを補うために、近距離で撃たざるを得なかったという理由があるのですね。

T49。しっかり絞れば中距離の敵にも当てられます。
しかし、移動しながらの射撃の場合はほぼゼロ距離でないと当たりません。
この動き、直射を仕掛けようとする自走砲に似ています。
自走砲も砲の拡散が劣悪なので、直射モードだとほぼゼロ距離まで近づいてから射撃する必要があるからです。

この動きがあるからこそ、T49は直射型自走と呼ばれているのかもしれないですね。

T49は直射型自走砲って聞いたことがあったが、その意味がよくわかったぜ。

砲をほんのちょっぴりでも動かしてしまうと一気にレティクルが拡散する。まさに自走砲のような砲性能じゃな。

まとめ

  1. 砲塔を旋回させたときのレティクル拡散が自走砲と同じくらい悪い。
  2. そのため自走砲のようにゼロ距離で直射する必要が出てくる。

T49が直射自走と呼ばれるわけを考えてみました。

152mm榴弾を使うからというだけではなく、その性能面でも自走砲だったT49。

とっても面白い車両なので、ぜひあなたも一度乗ってみてください!

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